君住む街へ
日曜日に由布院まででかけてきました。空間ペインター芳賀健太くんの個展です。最終日に時間を作ることができました。
由布院へは庄内経由の道、とても気持ちよい天気でわくわくしながらのドライブでした。挟間町を運転していると、中学校教師時代に担任した子ども達の顔が浮かんできました。「あの家、家庭訪問したなぁ」と懐かしく思い出しました。もうみんな30を過ぎているはず。「みんな元気だといいなぁ」と心に浮かぶたびに祈りました。
庄内を過ぎて由布院へと差し掛かる道で、ちょうど20年前のことが心によみがえってきました。
その頃由布院に勤めていて、いろんなことが重なり、とても苦しい時期でした。川沿いの曲がりくねった道を学校に向かいながら、ふと「このままハンドルを左に切ったら楽になるよなぁ」と思ってしまうほどの状況でした。もちろんすぐに否定するのですが、どうしても繰り返し心に浮かんでくるのです。「これはまずい」と思いました。そこで、ちょうど発売されたオフコースの「君住む街へ」をカセットテープの両面に繰り返しダビングし、運転中ずっとかけて気持ちがぶれるのを防ぎました。そのおかげで、絶望の時期を何とか乗り越えることができました。
あれから20年後、こんな明るい気持ちでこの道を運転できるなんて、本当にありがたかったです。
由布院の盆地に入り、会場となっている川北のgallery sowへ。途中川西の道で、早逝した教え子のまりちゃんがココロに浮かびました。享年19歳でした。20年前、荒れていたクラスを何とかしたいと、一所懸命一緒にがんばってくれました。でも、私は担任として期待にこたえられなかったのです。そのクラスは崩壊したまま学年末を迎えました。彼女はどれだけ心に傷を負っただろう。本当に優しい子でした。思い出していると涙がどんどん出てきてしまい、ごめんね、ありがとう、を繰り返しました。
神社で参拝した後、会場へ到着。芳賀くんの絵は光にあふれ、空間は穏やかなエネルギーに満ち、訪れるどの人の顔も笑顔でした。こんな平和な気持ちで由布院にいられるということに感謝でいっぱいになりました。
時間の都合上、夕方のイベントには参加できませんでしたが、心から満足して会場を出ることができました。
やっぱり由布院は自分にとって大事な場所。大好きだった人たちが住む場所です。私自身が住むことはもう無いかもしれないけど、そこにいる人たちが仲良く、平和であってほしいと祈り続けます。そして、訪れたときは笑顔でいられるように、自分の傷も癒していこうと思いました。
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